当塾からもAO入試の受験者が増えています。では、AO入試とはどんな入試で、一般の推薦入試とはどの様に違うのか、疑問に思っている人も少なくないのではないでしょうか。AO入試とは、アドミッションズ・オフィス入試のことで、通常の学科試験とは異なり、小論文と面接が課せられることが普通です。 アドミッション・オフィスとは、入学者を決定する管理を行う部署のことです。簡単に言えば普通の学科試験ではなくて、人物像を重視し、出願者が学校側の求める人物像に近いかどうかで合否を決める方法です。
AO入試では、そのために、志望理由書、面接、小論文などが重視されます。小論文、自己推薦文そして面接から、出願者の個性や適性を評価し、大学が求める学生像に近いかどうかが合否を決めるポイントです。「自己推薦入試」、「公募推薦入試」、などは、AO入試と同様な入試です。また、AO入試でも学力試験を課す大学もあります。
では、AO入試の場合、「自己推薦入試」の名称から分かるように、高校からの推薦を必要としません。一般の推薦入試は高校からの推薦がある場合の入試と言うことになります。従って、高校で一定の成績が必要です。指定校推薦もこの一般推薦と同様に学校の成績が重要です。
AO入試は、オープンキャンパスに参加するすることが必要な場合もあります。この点で注意が必要です。オープンキャンパスの日程をしっかり把握し参加する必要があるからです。
ではAO入試での、志望理由書や自己推薦文を書く場合、どんなことが最も重要でしょうか。 AO入試の合否の決め手は、大学の求める人物像と合致しているかどうかですから、志望理由書を書く場合は、学校案内や募集要項を熟読し、どんな学生を求めているかを明確に把握することが必要です。オープンキャンパスに参加して、大学の説明を聞いてくることも大切です。例えば、ある大学の工学部をAOで受験する場合、大学案内によると、理系の教科だけでなく、文系教科に興味を持っている人を希望していることが分かれば、英語や歴史などが好きで得意である旨、志望理由書で訴えることが必要です。 要するに、大学が求める学生像に対して、自分が本当にマッチしていることを徹底的にアピールすることが重要です。 まさに、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」です。この場合、言うまでもないと思いますが、敵とは大学のことです。