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中学卒業後すぐ就職は、困難な道

中学卒業後すぐ就職は、困難な道

中学を卒業してから、進学するか就職するかで悩み、決めかねている生徒もいます。卒業式が済んでしまっても決心できない生徒も現れます。当然、中学3年生の大部分は進学希望で迷いはありません。これは言うまでもないことです。迷っている生徒の保護者も高校だけは出てほしいという希望をはっきり述べられます。

 

しかし少数ですが、中学卒業間近になってもまだ就職か進学かで決めかねている生徒ももいて、周りの先生や保護者を心配させます。中には迷いながら一端進学に決めていて、入試の面接を受けた後入学直前になって入学を辞退し、就職に転じる生徒もいます。

 

この場合、私が問題だと感じるのは、生徒の中には、進学と就職を比較して就職して仕事ことより、進学の方が困難な道だというように思っている場合が多いことです。本当に進学より就職の方が簡単でやさしいのでしょうか。

 

中学3年生の卒業時点で、学校への登校の習慣がしっかりついていない生徒も少なくありません。不登校の生徒もいます。そんな生徒が、仕事について毎日通勤できるでしょうか。まず私はそこから不安に感じます。また、まともに挨拶もできないのに、仕事ができるかという疑問もあります。コミュニケーションのスキルも全く不十分なのに、何かの業務を担当できるのでしょうか。相当困難が予想されます。

   

一方、迷っている生徒は、就職の方が高校へ進学するよりずっと容易であるように感じているようです。おそらく中学で学校生活になじめず、通学することにも困難を感じてきたため、同じような生活をこの先も送ることが難しいと思うでしょう。そのため、環境が変わる就職をすればなんとかなるように感じるのかもしれません。

 

就職して仕事をするために必要なトレーニングや心構えが十分できておらず、またそのための学力も十分でない。そう考えると、就職の方が進学より安易な道という先入観をなくすことが必要です。就職してもすぐにやめてしまい、その後の道を拓くことも困難が予想されることは明らかで、本人にとって困難な将来が待っているように思います。あと少なくても3年、猶予の時間を持つ、そのために進学して準備をする。そう考えるべきだと思っています。

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2016年08月26日 22:07に投稿されたエントリーのページです。

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