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投票行動のきもち

投票行動のきもち

「いつの時代も支配的な思想は支配者の思想だ」といったのは誰だったか。私は、いつの時代も与党は選挙に勝つバイアスが大きく、野党は負ける方のバイアスが大きくかかっていると考えている。 しかしこれは日本独特の現象かもしれない。なぜなら、先進国では総選挙の度に、政権交代が起こるのがむしろ普通なのに対し、日本では政権交代が極めてまれにしかおこならいからである。

 多くの人の投票行動を考えてみると、今支配的な政党とその公認候補への投票するバイアスがかかっているようだ。今支配的な政党に投票した方が、自分の票が生きるからである。自分の1票が死票となってしまう空しさがない。だから、自分の1票を無駄にしないように、支配的な政党の公認候補に投票する。これが最も支配的な投票行動なのだろう。

 

 この傾向が継続し政権の交代がほとんどおこならいと、必ず政権は腐敗するだろう。独裁化していくだろう。憲法は国家権力を縛るものではなく、国民を縛るものに変化していく。今、まさにそのレールの上に我々はいる。  この参院選で始めて投票した18歳と19歳の若者はどの様に投票したのであろうか。この若者たちが20代30代になる頃、日本はどうなっているだろうか。いったん育ち始めた日本の民衆主義が次第に交代し、しぼんでいくその曲がり角に、我々はいるようだ。

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2016年07月12日 00:14に投稿されたエントリーのページです。

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