□2016年入試の概観
系統の人気 「文高理低」
・社会科学系の人気上昇、理系学部の人気は低調
(1)社会学系
志願者前年比は「社会・国際」が109.9%、「法・政治」が105.0%、「経済・経営・商」が105.3%といずれも大幅に増加した。
(2)文・人文系
系統全体の志願者は前年比104.9%と増加した。新設や学科の改組が志願者増に寄与した。
(3)医療系
医療系全体の志願者は、前年比97.7%と減少した。分野別に見ても「看護」を除 いて志願者が減少しており、数年前までの医療系人気は沈静化した。特に、志願者の減少が目立ったのが、「歯学部」で系統全体で1割の減少となった。 「医学科」は昨春入試に続き志願者が減少した。国策に伴う定員増にも後押しされ、医学科は人気が高まってきたが、いよいよ人気に陰りが見え始めた。
(4)自然科学系(理、工、農)
志願者数は、「理」学系が前年比98.6%、「工」学系が前年比97.6%、「農」学系が前年比100.2%となった。志願者が軒並み増加した文系各系統と比較すると、人気の低下が感じられる。今春の入試ではこれらの理系各系統では2次試験の科目負担増を行った大学が多いことも敬遠の要因となっている。 「理」「工」学系の志願者減少は、地域や難易度を問わず全国的なものとなっている。特に減少数が多いのは昨春の入試で志願者の大幅増となった大学、科目負担増の大学、改組など募集区分を変更した大学である。
□ 2017年 センター試験の主なスケジュール
2016年9月1日から(予定) 「受験案内」の配布
9月末ごろ~10月上旬 出願受付
10月下旬ごろ 大学入試センターより出願者へ確認はがきの送付
12月上旬~中旬 大学入試センターより出願者へ 受験票等の送付
1月14日(土)15日(日) センター試験実施 正解等の発表
1月16日まで 自己採点(予備校等が実施)
1月18日ごろ 平均点等の中間発表
2月上旬 平均点等の最終発表