2014年度 文科省の「問題行動調査」(2014年度)によると、全国の国公私立の小学校が2014年度に把握したいじめが、前年度から3973件増加し12万2721件で過去最高だったことが報道された。
ファイルをダウンロード私は、いじめをされる側について、いじめを受けないための方法や、いじめられた場合の対処法を考え、色々書いてきた。しかし今回は、いじめる側について考えてみたい。 文部科学省のホームページでいじめの定義を調べてみた。このように書かれている。
個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行うものとする。
「いじめ」とは、 「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたこと により、精神的な苦痛を感じているもの。」 とする。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。
要するに、生徒がいやな思いをするような言動のすべてがいじめということである。 難しいのは、「いじり」と「いじめ」の境界である。「いじり」を辞書で調べると、いじりとは「他人をもてあそんだり、困らせたり すること」とある。 この境界は微妙である。いわれた本人がどう感じるかであるから、いじりもすべていじめと考えるべきであろう。このいじりが、テレビのバラエティ番組で、盛んに行われていることが問題であるように思う。 パスカルは言っている。「人は意地悪が好きなものだ。しかし、意地悪していいのは卓越した幸せ者に対してだけである。その点を外すと、見当違いなことになる」
私は、いじってもいいのは、権力者に対してだけだと思っている。