学校は、やや公的なコミュニティです。それに対して、塾は全く私的なコミュニティです。皆さんの将来は、さまざまな人との「出会い」から成り立ちます。この出会いは、小学生時代から始まり、これからずっと続きます。その出会いの場の一つが、塾です。塾は最初にいいましたように、私的なコミュニティですから、同じような目的を待ち、性格も似た生徒が集まりやすいのです。だから友達が作りやすいということになります。実際、大人になってから、卒塾生と話をしますと、塾で出会った友達と一生の友達になったという人も少なくありません。
小学生時代の出会いも、貴重です。中でも塾での出会いは大切なのです。塾にもさまざまな生徒が集まりますから、その点では学校と似ています。しかし、例えば英語のクラスでいえば、英語を学びたい人が来ますから、最初から、指向性のあった生徒と一緒になる傾向が強いのです。方向性がある程度同じ子達の中にいると、学校より真の友達ができやすいことは確かです。
塾のほうが学校より、縛りが強い集団です。小学生の皆さんに伝えるには、話がどうも難しくなってしまいましたが、いま、小学生の皆さんに伝えたいことは、塾で友達を作ろうということです。しかも塾の方がきっと作りやすいですよ、ということなのです。ひょっとしたら、終生の友が、塾の中で作れるかも知れません。そんな出会いの場を先生としては作りたいと思います。