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効果的な受験勉強は過去問で

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岐阜県の公立入試問題の国語問題6は、毎年、表現力を試す作文問題が出題されます。平成27年度の問題は、2つの標語AとBをあげ、「どちらがよりふるさとへの関心を高めることになると思うか」について自分の考えを述べる問題でした。  毎年、180字程度の作文問題が出題されていますので、その書き方について考えてみましょう。都合上、横書きにしました。

    平成27年度公立入試問題 国語

    [六] 中学生の高木さんはふるさと学習の中で、クラスの仲間にふるさとへの関心を高めてほしいと思い、国語の授業で学習したさまざまな表現技法を使って、次の二つの標語を作った。

    [標語]

    A 気づいていますか あなたの周りに 大切なものがあることを

    B 人々、生活、自然と文化 すべてわたしの宝物

     

    あなたは、A、Bどちらの標語がふるさとへの関心をより高めることになると思うか。あなたの考えを書きなさい。段落構成は二段落構成とし、第一段落ではあなたの考えを、第二段落ではそのように考えた理由を、あなたが選んだ標語で用いられている表現技法とその効果をふまえて書きなさい。 (注意)文章は六行以上八行以内で書きなさい。

 

(1)考え方

 

問題文にある「表現技法」とはどんな意味でしょうか。 「標語A」で用いられている表現技法は「倒置法」です。その倒置法を、疑問文の形で用いています。その場合の効果はどんなことでしょうか。倒置法とは、強調したい語句を通常の順序とは逆にする方法です。  一方、「標語B」で用いられれている表現技法は「体言止め」です。体言止めは、文章を簡潔にしたり、一定の文字数で記述するため、または、リズムを整えるために用いられるのが普通です。従って、ある語句を強調したい場合は、倒置法の方が体言止めより効果的です。  さらに、標語 Aでは、疑問文が用いられ、読み手の注意を強く喚起するための工夫がされています。 また、実際の答案では、「だ、である調」の文章で書けばよろしい。

(2)答案例

□ 私は、標語Aの方が標語Bと比較してよりふるさとへの関心を高めるために効果 的であると考える。 □ 標語Bでは、「体言止め」の表現技法が用いられている。この技法は、文章を簡 潔にしたり、文章のリズム感を整える効果があるが、強調の効果は強くない。むしろ 標語Aで用いられている「倒置法」が勝っているうえ、疑問形であることも効果を 高めている。              (注:□は字下げを意味します。)

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2015年09月28日 20:01に投稿されたエントリーのページです。

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