英語の勉強は無条件にたのしい。大学に入学して第２外国語を学ぶことになったとき、僕は、ドイツ語を選んだ。2年になったとき、大学のフランス語の授業も受けはじめた。夏休みにはわざわざ、東京に下宿していた弟の下宿に泊まり、フランス語をアテネフランセでも学んだ。語学の勉強は、無条件に楽しかった。若かったから何かに役立つかも知れないという期待もあったが、そうした期待より語学の勉強が楽しいからやった。そして、今でもその気持ちは変わらない。ただし、大学でのフランス語は定期試験に合格はしたが、事務課から、「キミのフランス後の単位は認められない」と言われたときは少々腹が立った。第三外国語が無いからという理由だった。そんなことは僕にとってはどうでもいいことだった。
今では、英語学習は僕の学生時代から一変して便利になった。英語ニュースがテレビやラジオで聞けるし、インターネットでBBCなど海外の番組も聞くことができる。 僕の子ども時代は、英語の学ぶツール、特に音声のツールは極めて少なかった。唯一、レコードがあったくらいだ。だから、英語の音声源に飢餓感があった。
現在は、恵まれすぎていて、音声ツースに対してはかえって、価値を見いだしにくくなっている。極めて逆接的であるが、過剰は及ばざるよりもっと悪いかもしれない。ありがたいとい言う気持ちが全く無くなった。
僕は長く続けている割には、僕の英語力は不確かであるが、受験や就職試験または、実社会で役立てるといった動機が何もなくても、一定のモチベーションを持ち続けている。むしろ、飢餓感を持っている。だから、英語の勉強をしているときはうれしいのだ。
当塾で英国から英語教師を毎年採用していた時は、雇用契約書を英語で書くなど実際に役立ったが、今は完全な趣味になってしまった。
英語の勉強が楽しい理由を考えてみた。
① 英語の勉強が本来好きだから
② 英語の本が読みたいから
③ 映画等を見て聞き取れる会話を増やしたいから
④ 細切れの時間を活用できるから
こんな理由からだろう。