一般入試で志望校突破を決めるか、それとも各種の推薦入試を中心に志望校合格を狙うかは極めて重要な問題です。何となく決まっていく(決めていく)場合も少なくないでしょうが、あらためて自分の方針を決めるべきです。
(1) 推薦入試で志望校突破を狙う場合
推薦入試中心の場合は、学校での評定が最も重要となることはもちろんですが、それ以外に出席日数が問題とされる場合もあります。大学へ入学後、出席しなくなってしまう学生が少なくないため、大学としても、熱心でまじめな学生を合格させたいためです。
指定校推薦など推薦入試の時期は、10月頃が中心ですからあと4~5カ月くらいしかありません。推薦入試は多種多様ですが、面接と小論文が課されることが多く、早くから準備しておく必要があります。特に人気のある学部・学科の場合は、受験生が多数集まりますから、まず前提として高校が推薦してくれる成績を確保することが問題となります。そのために相当努力する必要があります。
推薦入試としては小論文と面接が重要なことは当然ですが、特に小論文は大学によって、出題の型式やテーマが千差万別です。受験生の多くは受験大学を決めてから、小論文の受験準備をしようとする人が少なくないのですが、それでは間に合わないことが多いのです。ですから受験大学を決める前に、練習して基礎的な力をつけておくことが重要です。大学を決めてからは、その大学の出題傾向に合わせて仕上げをするべきです。あくまで仕上げの時期と思ってください。それくらいの時間しかありません。
(2) センター試験から2次試験へ一般入試で志望校突破を狙う人へ
学校の授業の予習復習と、自分の計画による受験勉強の両立が重要です。難関大合格者の多くは、2年生の夏休み前後に志望校を決める人が多いという調査結果があります。つまり、2年生の今頃なのです。
では、受験に向けて何をすべきでしょうか。まず、志望校の合格レベルと自分の現在の実力とのギャップを知ることからはじめるべきです。そうすれば、何をしなければならないかが分かってきます。それを元にして、自分のTo do list を作ります。 とくに勉強が後伸ばししがちな国語、社会、理科の勉強を開始すべきです。そのためには「河合サテライト講座」を活用すべきです。6月から受講をはじめ、コツコツと見て実力を蓄えておくのです。
英語と数学は誰でも最重要科目で頑張っていますから、この2教科が重要なのは言うまでもありません。だから英語数学にはだれでも多くの時間を割くのですが、この2科目だけでは、志望校突破ができません。センター試験で国語と理科と社会の得点が伸びず、悔しい思いをする受験生が後を絶ちません。いまこの3教科の受験科目を得意科目にしておくことが肝要なのです。古文、漢文は外国語に近いですから勉強しようとするのですが、現代文は何もしない人が多いのです。それでは得点が安定しません。後で悔しい思いをしないために、現国にもっと時間をかけるべきです。
河合サテライト講座の受講については、随時相談を受け付けています。今が大切です。頑張りましょう。