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「マシュマロの法則」と「1万時間の法則」

「マシュマロの法則」と「1万時間の法則」

マシュマロの法則というおもしろい法則があることを聞いた。 「マシュマロをあげるけれど、すぐに食べてはいけない、食べずに何分か待ったらマシュマロがもう一個あげるよ」と子どもに話し、反応を見る実験だ。

  

 マシュマロをすぐに食べてしまう子供もいれば、がまんして食べない子もいる。その子達を二つのグループに分けて、何十年か後に再び調査してみると、マシュマロを我慢していたグループは、マシュマロをすぐに食べた子供のグループに比べて、あらゆる面(仕事、収入、人間関係、家族関係)で、はるかに上手く行っていたというのだ。

 実際には、こんな実験と調査は大変むずかしいであろう。しかし、寓話としてはおもしろい。マシュマロを食べなかった子供は成功し、マシュマロを食べた子供は成功しなかったということは、人生で成功するには、我慢が大切だと言うことを言っている。

 確かに、青少年の時代は、勉強をして将来に備える時間である。その間は「我慢」が必要である。しかもその時間が極めて長い。小学校から大学まで、12年もかかる。この時期は、その我慢の時期であろう。少なくとも将来への準備期間であるから、刹那的に今の楽しみだけに生きれば、準備は何もできない。

 もう一つ、「1万時間の法則」というのもおもしろい。 この法則は、マルコム・グラドウェル氏が提唱した法則だそうだ。偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手など何かの分野で天才と呼ばれるようになる人達に共通しているのは、10,000時間というこれまでに打ち込んできた時間が関係しているというものである。

 実際にはこの調査も実行はむずかしいだろう。1万時間というのは1日3時間として約10年だ。その間、打ち込んだ時間を累積していくような調査はできないと思われる。 これも、たとえ話なら大変おもしろい。

 私自身は、1日3時間、15年くらいは授業を行った経験があるから、私の授業時間は1万時間を超えているであろう。しかし、うまくいくときといかない時がある。同じ授業を2度やると、慣れているはずの2度目より、初めての時の方が時間配分がいいと思われるときもある。いずれにせよ、天才にはなれないが、「三日坊主」になることを戒める格言としては、良いと思われる。

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2015年05月05日 20:04に投稿されたエントリーのページです。

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