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グローバル人材の養成

各大学の取り組みが活発化

大学はグローバル化の必要性が求められている。「グローバル人材」とはどんな人材か、必ずしも明確でないが、外国語(特に英語)でのコミュニケーション能力は、グローバル人材であるための「十分条件」であろう。しかし、外国の大学へ留学したいという希望者は、急速に減少中だそうだ。また、日本の大学へ留学してくる外国籍の学生は、2010年ごろをピークに減少している。東大も一時期秋入学に制度を改めたいと考えたが、それも引っ込めた(ようだ)。

 グローバル人材として、外国語によるコミュニケーション力の他には、ある程度ぬきんでたスキルが求められるのではないか。その領域は問わない。ただ外国語ができるだけでは、グローバル人材とは言えないだろう。そのスキルは何でもいいが、日本でも外国でも同様に必要とされることが条件であろう。

 文科省、経産省そして経団連が、グローバル人材の育成を推進する為の対策を打ち出し、種々の紆余曲折を経ながら、大学がそれぞれ取り組んでいる。グローバル人材の育成を標榜する学部学科の新設など、これから大学を目指そうという高校生の皆さんは、こうした情報にアンテナを張って、進路選択に活かしていただきたい。

 グローバルを叫び、外国からの多数の学生が日本の大学へ留学してくることを期待しながら、その日本の大学の入学式で、国歌斉唱や国旗掲揚を勧めるなど、ちぐはぐな勧めも打ち出されているが、これは一時期のことだろう。特に物理、数学、医学など自然科学や工学の領域に国籍はない。インターナショナルな領域である。いっそ、国連憲章旗に第九の一節にでもしたら、留学生に受けないだろうか。

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2015年04月11日 20:28に投稿されたエントリーのページです。

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