ソフトバンク社長の入社式でのあいさつをネットで読んだ。その通りだと思い感動した。その一部を引用させていただく。
「若いことは輝かしいと思います。私の年齢になると、20代の頃にもっと努力しておけば良かった、激しく自分を追い込んで挑戦していれば良かったと、振り返って反省することばかりです。皆さんにはこの時期を大切に、挑戦し続けてもらいたいと思います。 ハンディキャップは最高の贈り物で、乗り越えようと通常以上の努力をすることになります。特に若いうちは、ハンディキャップを前向きに捉えると、挑戦自体が楽しいものになり、乗り越えたときの喜び、自らにつく実力は、平々凡々とした状況と比較すると、はるかに実力をつけられるようになると思います。若いうちに、難しい物事にあえて挑戦し、元気に爽やかに精一杯挑戦してください。いつも明るく爽やかに努力する人を、周りはいろいろな形で応援してあげようという気持ちになるものです。」
自分ではとうていムリだと思われる課題を外から与えら与えられることを「むちゃぶり」というのだろう。「むちゃぶり」とは、元はお笑いで笑いを取る方法をいうようだ。この「むちゃぶり」も、同様に孫子が言う「最高の贈り物」に違いない。自分で目標を立てようとすると、むちゃぶりは難しいであろう。外から与えれるものである。 こう考えると、孫氏の言う「ハンディキャップ」をそっくり「むちゃぶり」に置き換えてもいいように思う。
しかし、外からでなく、自分でむちゃぶりを自分に課すことができる人、つまりとうていムリと思われるくらいの目標を自分で見つけて設定できる人は、ほとんど「天才的」な人である。成功すれば革新的な仕事ができる。スティーブジョブズ氏はそんな人であったし、孫氏自身も同様であろう。
このことを受験生に当てはめて考えると、むちゃぶりとは合格がとうていムリと思われる志望校を設定することになる。とうていムリと思っても、乗り越えようと通常以上の努力をすることになり、挑戦自身が楽しいものになる。いつも明るく爽やかに努力をしていると周りはいろいろな形で応援してあげようという気持ちになり、キミに力を与え、道を切り開く手助けをしてくれるだろう。