« 入試の面接の受け方 (大学入試と高校入試) | メイン | 平成の「逍遙学派」の夢 »

自分が変わるスピードを競う

自分が変わるスピードを競う

未来高校では、「長所発見ノート」を作っています。各先生が、生徒の長所を見つけたときはそのノートに書き留めておきます。そのために先生は、生徒の一番いいところを引き出すということを常に意識しています。生徒のいい面を引き出すためには、先生自身に、個性豊で一人ひとりの違いを認め、評価する心が必要です。そのため、先生自身がいつも快活でやや多弁で楽しそうに生徒に接することが大切だと考えています。

個性豊かで一人ひとり違っていいことは当然ですが、そのことは自分自身がちっとも変わらなくていいという意味ではありません。どんどん変わっていけることが何より重要です。変わるスピードが重要で、生徒諸君には、最もハイスピードで変わって行くことを期待しています。人の価値を決める尺度があったとするとそれは、自分が変化していく速さがそれに当たるのではないだろうか。

 桃李国際高等学院では、「社会見学」で実際の社会を見たり、本物の芸術に触れる機会を十分持ちたいと考え、「特別活動」を計画しています。来年度は、これまでの特別活動を振り返り、芸術に触れる機会を増やし、社会見学の機会を十分増やしたいと思っています。単に絶好調なだけでなく、感動的な高校生活を送ってほしいのです。そして高校生の3年間に、激変してほしいと願っています。

 私は、生徒の皆さんには、「みんなちがって、みんないい」の心を生きるバックボーンにしてほしいと思っています。もう一度、金子みすゞの詩を引用しておきます。 メロディがついて歌にもなっています。YouTube で聞いてみて下さい。

    「わたしと小鳥とすずと」 金子みすゞ

    わたしが両手をひろげても、

    お空はちっともとべないが、

    とべる小鳥はわたしのように、

    地面(じべた)をはやくは走れない。

    わたしがからだをゆすっても、

    きれいな音はでないけど、

    あの鳴るすずはわたしのように

    たくさんのうたは知らないよ。

    すずと、小鳥と、それからわたし、

    みんなちがって、みんないい。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tesacademy.jp/mt/mt-tb.cgi/379

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2015年01月11日 19:53に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「入試の面接の受け方 (大学入試と高校入試)」です。

次の投稿は「平成の「逍遙学派」の夢」です。

Powered by
Movable Type 3.38