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入試の面接の受け方 (大学入試と高校入試)

大学入試の面接は、一方的なトークにしない

高校入試の面接では、自分のまじめさを見てもらう

私は、小論文指導と同時に大学入試の面接指導を行ってきました。ずいぶん長く入試面接の指導を行ってきましたが、多くの受験生の陥りやすい典型的なパターンがあります。  そのパターンの一つが、いわば「準備のしすぎ」とも言えるようなものです。試験官が話し終わると同時に、「その質問待ってました」と言わんばかりに、準備してきた答えを述べ始めて、なかなか終わらない。いつまで話し続けるかはっきりしない。

 

 このような答え方は、多くの受験生に共通する傾向です。これでは対話にはなりません。面接と言っても、試験官と受験者の対話です。受験生に演説や講演のような一方的なトークを求めているわけではありません。私は、「対話」が成立することが重要と考え、去年の12月に指導した際には、1問1答形式で答えるように指導しました。しかし、その1問1答に加えて、関連して第2の質問や第3の質問がされた場合に、さらに自分の考えていることを深めて答えることも指導しました。入試面接では1問1答で答えることが有効だったと、合格後に生徒から感想を聞きました。

高校入試での面接は何が大切でしょうか。

 実際、私は桃李国際高等学院の入試について面接考査を行っています。大学受験とは違って、この場合はコミュニケーション力があるかどうかなど対人関係を築く基本的な力があるかどうかを重視されます。面接練習を中学校で受けてから面接にこられる場合が多いと思われます。茶髪やイヤリングは、どの高校も合格できないと思われるからです。

 高校入試の面接では、通常のコミュニケーション力があるかどうかや他の生徒に迷惑をかけないかどうかが、合否の基準です。実際の面接では、中学で特に頑張ったことや、高校で特にやってみたいことがきかれると思います。何について答えるか考えておくことは有効です。将来の希望なども質問の典型ですが、実際は、将来の展望がはっきりしている生徒は少なく、大学進学か就職かも未定という人が少なくありません。

 工業系や商業系の高校へ進学する人は、特に将来の希望がある程度明確であることが大切です。入学後、生徒の将来の希望と学校で学ぶ内容に大きなミスマッチがあると、入学後困ることになりかねないからです。農業系の「造園学科」など、職業に密着した学科を選択する場合は、未来をしっかり見据えて自分の進路を考えて下さい。このように将来の進路を考えること自体が最も有効な面接対策にもなるのです。高校受験の面接では、自分の「まじめさ」を見てもらうのだと考えて面接に参加して下さい。

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2015年01月04日 19:47に投稿されたエントリーのページです。

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