2014年のノーベル平和賞は、女性や子どもの権利を訴えてきたパキスタンのマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんとインドのカイラシュ・サトヤルティ(Kailash Satyarthi)さんの2人が受賞したことが発表された。
マララさんは、パキスタン出身の教育活動家で、イスラム武装勢力タリバンに銃撃され、頭部に重傷を負ったが奇跡的に回復した少女だ。その彼女が2013年7月14日に国連で行ったスピーチをネットで聞き私は感動した。簡潔であるが力強いスピーチである。
ノーベル平和賞は、政治的だと評されるのをよく見聞きする。確かにそんな場合があったかも知れない。しかし、マララ・ユスフザイさんの場合は、そうではない。17歳と聞いて驚いたが、この人のすばらしいスピーチを聞けば誰でも納得するだろう。
「本とペンを手に取りましょう。私たちにとって最も強力な武器です。1人の子どもと1人の教師、1本のペンと1冊の本が、世界を変え得るのです。教育こそが唯一の解決策です」と訴えている。
マララさんは、ノーベル平和賞を受賞したが、タリバンは、彼女が重要な「標的」であることに変わりはないと明言している。彼女の安全が気にかかる。一方で、パキスタンとインドの二人が受賞したことも意義があるように思う。「教育こそが唯一の解決策」と彼女は言っている。私は特に、勉強を苦手とする生徒の教育に命をかけようと思っている。