受験までまだ余裕があるこの時期にしなければならないことは、自分の弱点を克服することだとしばしば言われます。しかし、弱点つまり、苦手教科や苦手単元が初めからできないようにすることの方がもっと重要です。ではどうしたら、弱点を作らないようにできるのでしょうか。そのために必要なことをまとめておきます。参考にして下さい。
まず第一に、文系・理系という区分意識を持たないことです。寺田寅彦は、「数学と語学」という随筆の中で、数学の学力と語学力の間には「正の相関関係」があると言っています。語学が得意で数学が苦手という人は、食わず嫌いに過ぎないという主旨のことを述べています。私も経験上から全く同感に思います。
第3に、上記の第2のポイントと関連しますが、特に大切な参考書はたくさん持たないことです。1冊に限れば、どの分野も同様に時間をかけて読むことができるでしょう。自分が興味が持てないと思っている分野(科目)も実際は「食わず嫌い」に過ぎません。
勉強は、「読書」と「授業」が中心です。その中でも読書力がいちばんの決めてだと私は思います。教科書や参考書を読んで理解する読解力が最も大切です。そのために、やや難しい文章を読むことになれてほしいと思います。読解力は受験を超えて役立ちます。
一旦、弱点ができてしまったら、克服するためにその苦手科目や単元に集中的に時間をかける必要があります。そのためには、得意単元に比べて3倍以上の時間をかけなければならないでしょう。勉強は計画的に行う必要があると言うことです。その勉強計画については、当塾の先生が一人ひとりアドバイスをします。もちろんキミのほうから、先生に相談を持ちかけても大歓迎です。この夏は、弱点克服の最大のチャンスです。また、自分の勉強方法に軌道修正を行う最もよいチャンスです。キミの先輩達も夏期講座をうまく利用して実戦力を飛躍させてきました。先生と自分を信じてがんばりましょう。