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真夏の第九コンサート鑑賞

真夏の第九コンサート鑑賞

7月26日には、揖斐川町の坂内へ、「夜叉が池伝説」を元にした舞踊劇「夜叉が池物語」の稽古を見に出かけた。本番は翌日の27日に行われたが、稽古を見に行ったのは、学校の理事会へ参加する必要があったためだ。山間の美しいところだ。会場はたいへん広く舞台も仮設の足場を組んだ相当大規模なイベントだということが分かる。会場へ着いて間もなく、中学生の和太鼓の練習が始まった。小雨は降り続いていたが、途中で激しくなり、屋外の舞台稽古はとりやめて近くの公民館での稽古となった。「夜叉が池物語」は小学生の子どもから、70代の年配の方まで唄い踊る元気な舞台だ。揖斐川という地域はこうした文化への熱意については、都市部より格段に大きく強いといつも思う。これにはいつも感心する。稽古は屋内になったが、ソプラノ歌手田中さんの美しい声はびっくりするほど大きく響いた。これを山の木々を背景にした屋外の、夜間照明に浮き上がった舞台を見たら、一層この伝説にマッチした舞台になっただろう。

 7月27日は、昼から西濃桃李の理事・幹事会を行った。夜は懇親会で中日の花火を金華山の中腹にある禅林寺の部屋を借りて行った。ぼくは、新しい先生の模擬授業と研修のため、花火が始まる前の明るいうちに中座した。行きは、タクシーで行ったが、帰りはタクシーはないため徒歩で西柳ヶ瀬の当たりまで歩いた。多くの花火見物のお客とは反対方向へ向かって人をかき分けて歩いたが、30分か40分歩き汗だくになった。

 7月28日は、北方の「きらりホール」で行われた「第五回北方第九コンサート」を見に行った。午後3時開演で第1部はフィガロの結婚序曲、アイネクライネナハトムジーク、ハンガリー舞曲第5番、そして第一部の最後は、武藤美幸さんのピアノ独奏によるハイドンのピアノ協奏曲第11番二長調であった。  第2部がベートーベンの第九で独唱者はソプラノ田中文子、アルト加藤愛、テノール市川太一、そしてバリトンは中島久さんである。田中さんや市川さんはこれまで既に何度か舞台を見ている。

 

 第九は、第4楽章だけのコンサートだった。いつも思うのは、第九を第4楽章だけ切り取って演奏することの難しさだ。やはり、第九は第1楽章から順次時間をかけて演奏しないと、第4楽章の合唱の部分は盛り上がりに欠けるのだ。第1楽章から聞いてきて初めて第4楽章が盛り上がり、多くの人を感動の渦に巻き込むことができるのだ。しかし、この日はたくさんの曲目を聞いて真夏のコンサートを楽しむことができた。

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2013年07月31日 00:24に投稿されたエントリーのページです。

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