中学1年生の皆さん、初めての定期試験はどうでしたか。塾でがんばっている人は、きっとうまくいったと思います。中学生の勉強の内容は、小学生の時と比べて、イッキに難しくなるだけでなく、今年は中学の学習指導要領が改訂され、レベルと共に学習内容が約3割も増加しました。皆さんは、たいへんなときに中学1年生になったのです。
また、内申書(調査書)の扱いに誤解がしばしば見られます。数年前から大きな変更が行われているのです。評定の取扱については、以下のように決められています。
「調査書の記入された第1学年と第2学年の各教科の評定の合計」と「第3学年の評定の合計値を2倍した値」の和を用いる。 となっていて、これまで内申書については、主に中3の2学期の成績が用いられるといわれてきましたが、1年と2年の成績も入試の合否を左右することが明確になりました。 だから中学3年生の受験生はもちろん、1年生や2年生の皆さんも、定期試験は、入試の一部が行われると考える必要があるのです。
さて、ここであらためて英語、数学、国語の3科目の勉強法をもう一度整理しておきます。主要5教科としては、上記の3科目に理科と社会を加えていうのですが、この5科目が平等というわけではありません。英語と数学と国語の3科目が特に大切で、しかも差が付きます。英語と数学と国語は特に重視して、この3科目は絶対得意科目して下さい。
■英語の勉強法
英語を得意科目にすることは実は簡単です。誰でも得意科目にできます。その方法は、英語の教科書を隅から隅まで全文丸暗記してしまうのです。ちょうど役者さんが、セリフを覚えるとの同じように、音読を繰り返し暗記するのです。そうすれば、テストで穴埋め問題が出たら、すぐに正解の答えが出ます。英作文の問題もすらすらできるでしょう。正しい順序に単語を並べる問題も容易にできます。このような問題を「整序問題」とか「並び替え問題」と呼んでいます。
その暗記の中で、単語等は何度も書いて正確に覚えることが必要です。暗記は、音読することが大切です。自分の五感すべてを総動員して暗記して下さい。
重要なポイント:本文は声に出してよむことです
■数学の勉強法
数学もしっかり覚えておくことが多い教科です。暗記科目という人もいるくらいです。 そのため、決定的に力が付く勉強方法を教えます。その方法とは、教科書を丸ごと書き写すことです。実際にやってみましょう。「定理」とその証明は正確に覚えることが先決です。教科書の筆記は、そのために役立つのです。 確かにそれだけではすまないのが数学です。本当の意味で理解するためには、どうしても問題練習で具体的な問題に当たる必要があるのです。
ここで大切なことがいくつかあります。 その一つは、7割から8割の理解で先に進もうと言うことです。教科書自体が実は、すべてを完璧に理解できるような順序と構成になっていないのです。例えば底面の半径がrで高さがhの円錐の体積は πr2h ×1/3となりますが、どうして3分の1をかけるのかは、高校2年生か3年生で「積分」という数学を学習するまで分かりません。 水を入れたシリンダーや角柱の容器を傾けて実験することはできますが、理論の説明はありません。だから、7~8割の理解で先へ行く気持ちが必要なのです。
その2つ目は、今、塾や学校でやっていることに集中しなさいということです。自分は基礎力がないから、いきなりは無理と思う必要はありません。今やっていることに集中して勉強しましょう。きっとそこからやがて数学全体が得意科目になります。
特に岐阜県の公立入試問題では、図形の問題でやや難しい問題が毎年出ます。図形の問題では、大きな図をなるべく正確に書いて解くクセをつけて下さい。特に、「三平方の定理」、相似な図形の「相似比と面積比の関係」、「相似や合同の証明問題」で難易度の高い問題になれておくことが大切です。
■国語の勉強法
国語は、あまり勉強しない人が多いのではないでしょうか。勉強してもあまり変わらないと思っている人もいるでしょう。それは、全くの間違いです。国語は、英語と同じように一種の「外国語」と思って勉強しましょう。外国語と思えば、勉強法は分かってくるでしょう。英単語と同じように新しい単語の意味や漢字の意味を覚えることが必要です。
英語の学習に音読から暗記が重要と言いましたが、国語も同じです。音読を繰り返し、暗記するくらいに読みましょう。 英語で文法が重視されるように国語の文法も大切です。特に古文は楽しんで音読して下さい。文法事項もワークブックで確認しておいて下さい。
やや難易度の高い評論文の読解力を高めることが重要です。自分の先入観を持たないようにして、課題文を正確に読み取る力をつけることは難しく、練習が必要です。がんばりましょう。