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マイフェアレディを見る

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昨日16日は、ミュージカルの「マイフェアレディ」を愛知県芸術劇場で見た。イライザ役は霧矢大夢と真飛聖のダブルキャストで2人とも宝塚のOGだ。この日は霧矢さんの出番であった。ヒギンズ教授は寺脇康文氏。立ったときのシルエットがたいへんかっこよかった。映画版より唄を歌う場面が多くたいへんだったと思われる。ピッカリング大佐役の田山涼成さんや、イライザのお父さん役の松尾貴史さんらは適役で良かった。

 席が後ろの方だったので、誰の顔もほとんど見えなかったが、それでも十分楽しませてくれた。小編成ながら生オーケストラの音もすばらしかった。ただ、競馬の馬の足音は、ほとんど聞こえないくらいで全く小さすぎた。

 音楽は、1964年制作の映画と同じであるが、唄によっては歌詞が全く変更されている。 映画ではオードリーヘップバーンのイライザが、コックニーから脱出して、美しい英語を話せるように繰り返し繰り返し練習する部分が、江戸弁に置きかえられている。初めての試みらしい。江戸弁では「ひ」が「し」に変化する。イライザは、懸命に「日は東、日向にひなげし、品のある広い額」の発音を稽古させられるが、これがどうしても「しはしがし、しなたにしなげし------」になってしまう。 スペインの雨の唄がひなげしの唄になっているのだ。うまくできている。

 この部分の唄は、翻訳兼演出家が作られたそうだ。これまでは、「The Rain In Spain」の英語の歌詞を日本語に翻訳して歌っていたそうだ。「スペインでは、雨は、おもに広野に降る」とそのまま日本語にして歌われていた。しかし、これでは、コックニーの特徴をよく知っている人は別にして、そうでない人はどこをどのように直さないといけないのか、正しい英語とどこが違っているのか全く分からないだろう。

 これまで英語の直訳の歌詞を50年近く使い続けてきたことがむしろ異常な気がする。 家でもう一度、映画版をDVDで見てみようと思った。

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2013年06月17日 02:08に投稿されたエントリーのページです。

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