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前進座の舞台を観劇しました

前進座の舞台を観劇しました

昨日は、前進座の「初春特別講演」を京都南座で見た。演目は「雪祭五人三番叟」と「赤ひげ」の二つである。「雪祭五人三番叟」というのは、たいへん珍しい出し物だ。ぼくが見るのは初めてである。三番叟の「おきな」が五人も出てきて集団舞踊になっている。しかも、5人とも前進座の女優陣が演じている。懸命に稽古されたに違いない。どうして女優に演じさせたかは分からないが、女性の方が持続力があるためだろうか。たいへんエネルギッシュで、感動的な舞踊だ。

 構成は高瀬清一郎氏だとプログラム冊子に書いてある。高瀬氏が、信州の「新野の雪祭り」や愛知県奥三河地方の「設楽の花祭り」などの民俗行事を見たとき、農村の人々が夜を徹して舞う姿に感動して構成したものだそうだ。

 すばらしい舞踊であったが、残念なのは、和楽器と謡の祝言の録音状況が悪いことだ。前進座なら、メンバーが豊富で芸達者な人が多いから、邦楽の生演奏ができないものだろうか。俳優自ら演奏したらどうだろうか。見せるだけでなく、聞かせる努力もしてもらいたい。

 前進座の舞台はどれもすばらしい。しかし、経営的には決して楽ではないようで、本拠地の劇場を失うそうだ。こうした劇団こそ、国等の支援が必要ではないだろうか。いわゆる梨園ではなく、この劇団を支援してほしいと思う。

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2013年01月14日 02:03に投稿されたエントリーのページです。

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