「文部科学省は、現在公立学校で実施されている「完全学校週5日制」を見直し、土曜日にも授業をする「6日制」導入の検討を始める。「ゆとり教育」の見直しで授業時数を増やした新学習指導要領が、小学校で昨年度から、中学校では今年度から完全実施されており、土曜日も使って授業時数を確保し子供たちの学力向上を目指す。私立校の中には土曜授業を続けている学校も多く、公私の学力格差拡大の懸念を払拭する狙いもある。 同省は、土曜授業の導入にあたり、月曜から金曜までと同様に算数や国語などの教科教育に充て、平日の授業負担を軽減させるほか、標準850(小1)~1015時間(中3)と定めている年間授業時数をさらに増やしたい狙いもある。 下村博文文科相は「徹底して土曜授業を導入したい。国民的な理解を得るなど省内で課題をクリアしたい」と話している。(毎日新聞ネット版1月13日)」
下村文科相の思惑は、「子供の学力を世界トップレベルにする」ことにあるようだ。実際、土曜授業復活は安倍カラーの施策であり、「学校によってはさらに授業時数増も想定する」そうだ。
私の教育改革提案 教科書検定制度の廃止。教科書を分厚くする
問題は、授業時間さえ増やせは良いかということである。授業がおもしろくなければ、授業時間がふえることは、生徒にとっては苦痛が増えるだけである。その授業を支えるのは、教科書である。教科書の作成に、各出版社にもっと自由度を待たるべきである。そうしないと楽しい授業を支える教科書ができない。これが一番大きな問題と思われる。
教科書は、分厚くすべきである。今の数倍くらいのページ数を使って、様々な内容を盛り込み、読み物として楽しくすべきである。現在の教科書は、薄くてパンフレットみたいだ。読み物として楽しくない。確かにカラーのページは増えたが、読み物としては貧弱である。特に、数学や理科などの教科書は、内容豊富にして読むだけで楽しくなるようにしないと、生徒数が減少する度に、理系離れが進んでいくだろう。
教科書をもっと楽しくし、分厚くするためには、教科書作成会社に、大幅に自由度を認める必要がある。そのような自由度を持たせるためには、教科書検定制度を見直す必要がある。指導要領は、最低限度のみ示すにとどめ、内容においてももっと自由を認めるべきである。分厚い教科書を作るには、お金がかかるというなら、電子図書にすればいい。
教科書を選定するのも、教育委員会ではなく各学校が独自に選択できるように自由にすべきである。私は、教科書検定制度は害があって利益がない、諸悪の根源だと思っている。廃止すべきだ。無くせば、飛躍するけれども、近隣諸国との関係がよくなるだろう。