NHKのニュースによりますと、ケンブリッジ公爵夫人のキャサリン妃が、おめでただそうです。また、王位継承の順位を男女平等になるように法改正をするそうです。 英国のキャメロン首相は新しい規則をウィリアム王子夫妻の第一子から適用する方針を表明しました。その新しい規則では、王位継承については女の子にも男の子と同等の資格が与えられることになります。
これまで王位継承は男子が優先されてきましたが、政府はこれを男女平等にするための法改正の手続きを進めています。新しい規則では、キャサリン妃のお子が男の子でも、女の子でも、王位継承の順位はチャールズ皇太子、ウィリアム王子に次いで3位になります。
このニュースを聞いて私は二つのことを考えさせられました。一つは、法律改正の容易さです。英国は日本と異なり慣習法の国です。だから日本に比べればずいぶん早く容易に法律が改正できるのでしょうか。第一子が女子の場合、男子と同様に王位継承順位が決められるように、法律改正が行われました。ずいぶん簡単に決められたようです。日本なら、皇室典範の改訂ですから、憲法改正ほどではないにしても相当な時間と困難性を要するでしょう。
もう一つ考えさせられることは、日本の女性天皇の問題についてです。 しばらく以前、女性天皇を認めるかどうかについて盛んに議論がされました。しかしその議論が深まろうとして時、宮家に男子が誕生したためその議論は緊急性がないとされ深まることなく、やがて棚上げされてしぼんでしまいました。
このとき盛んに議論されたことは、ヒトの性は性染色体によって決定されるとして、そのX染色体とY染色体がどのように受け継がれるかといったこと。または子供は女でも男でもミトコンドリアはすべて母親から受け取るとして、ミトコンドリアのDNAに着目した議論などがなされました。そのときに様々な議論を聞いて、私は、そのいずれも女性天皇を容認するかどうかといった問題を考える際、意味が無いと思いました。
問題は、感覚的に天皇は男でないとイヤだと感じるか、女性天皇にも親しみを持てるかという感情論であろうとおもいます。歴史的には数名の女性天皇が実際にありました。そのことからも、私は天皇が女性でも男性でもかまわないタイプです。しかし、天皇陛下は男でないと天皇らしくないと感じている人も少なくないようです。