ぼくの家のドウダンツツジが、紅葉し始めた。このドウダンツツジは、大変立派で深紅に紅葉するのでぼくの自慢の木だ。
今年の夏、猫のマチコが6匹の子を産んだ。生後1か月半くらいで、人になついて人間が好きになるように親猫のマチコからとりあげた。キジトラ猫が3匹、全身真っ黒の猫が3匹である。ぼくの家で子猫が生まれたという情報は何となく周囲に知れわたり、真っ先にキジトラ猫の1匹がもらわれていった。その後、残りのトラ猫2匹が、まとめて新しい家に嫁ぎ、3匹の黒猫がのこった。そのうちの2匹が先日知人の家にもらわれていった。いま、やや成長不良気味でまだまだ小さい黒猫1匹が残った。この最後の1匹は誰にもあげないで、うちで飼うつもりだ。
赤ちゃん猫の時代に、ミルクを溶いて1日4回授乳をするのは本当に大変だった。休みの日も外出をしないで、育てた。その猫もあっという間に、いなくなってしまった。
猫の行動はおもしろい。家にはいくつかの部屋に分かれてたくさんの猫がいるが、若い猫は、とにかくよく寝る。1日のうち、ご飯を食べるとき以外はたいてい寝ている。トイレボックスは、そのままベッドになっている。
うちの猫が特に好きなのは、ペットボトルのキャップである。キャップをサッカーのように夢中になって、転がす。なかなか飽きない。疲れて寝るまで数匹で奪い合いながらキャップ・サッカーをやっている。キャップが、テレビの台の下に入ってしまってとれなくなるまで続ける。テレビ台の下を掃除すると、キャップが数個出てくる。
もう一つ好きなのが、カーテン登りだ。大きくなるとあまりしなくなるが、若い猫は、夢中になってカーテンに登る。うちのカーテンはそのためぼろぼろに破れている。つり下げ金具も曲がってしまっている。カーテンロッククライミングは猫にとって良い運動になるようだ。
今朝見たらその破れたカーテンの下で、数匹ひなたぼっこをしていた。一列にきちんと窓際に並んで目を細めてガラス越しの日光を浴びようとしている。いよいよ冬が近づいた。