愛知淑徳大の24年度公募推薦入試の小論文課題で、「あなたの中のステレオタイプについて述べなさい」という問題が出題されました。その答案例を書いてみました。
次はその答案例です。
「設問に言う「私の中のステレオタイプ」とはどんなことがあるだろうか。自分をふり返って反省してみると、いくつか思い当たることがある。その一つは、文系と理系に分ける思考法である。この分け方は、まさにステレオタイプだと思う。それも、数学が得意かどうかで、数学が好きな人は理系、嫌いな人は文系と分ける方法は、全く人の能力を総合的に評価せしておらず、不適当だと思われる。実際、普通、文系科目に分類されている経済学は、高度な数学を駆使して議論する分野もあると聞いている。また、数学者が経済学を専門にしている例もあるそうだ。 また、「良い大学に入り、良い会社に入れば一生安泰」といった信念は、徐々に過去のものとなりつつあるが、未だにステレオタイプな発想の典型として、私たちをしばっている。その発想に疑問を持ちながらも、それに変わる別の思考法が現れないから、ステレオタイプとは知りながら、私もその道を進みつつある。しかし、機会があれば、自らリスクテーカーとなって、そのレールを外れて飛び出すことも考えている。