インターナショナルスクールや各国の現地校の卒業生に対して、国際的に通用する大学入学資格を付与する仕組みとして、国際バカロレアがあります。国際バカロレア機構は、「learner profile(学習者像)」として、望ましい性質を10 項目にまとめて表現しています。この「理想とする学習者像」を読んでみますと、内容は大変的確で、しかもこの性質は単に学習者に限らず全ての人の理想像として通用するように思います。立派なことばかりです。10項目すべて列挙してみます。
1 探求する人 (Inquirers)
2 知識のある人 (Knowledgeable)
3 考える人 (Thinkers)
4 コミュニケーションができる人 (Communicators)
5 信念のある人 (Principled)
6 心を開く人 (Open-minded)
7 思いやりのある人 (Caring)
8 挑戦する人 (Risk-takers)
9 バランスのとれた人 (Balanced)
10 ふり返りができる人 (Reflective)
これをぼくなりにまとめてみた。
(1)研究者のマインドを持ち、(2)読書家であり知識が豊富で多面的な見方ができ、(3)答えがないような問題に対しても熱心に考え、(4)よい人間関係をつくりことができ、日本語と英語を基本に、コミュニケーション能力が高く、表現力と建設的な討論ができ、(5)責任のある行動ができ、(6)様々な価値観の人や自分とは異質の人を受け入れることができ、(7)特に弱いものにたいして慈しみの心を持ち、(8)フロンティアとして新たなことに挑戦する気概を持ち、(9)バランス感覚に優れ、従って判断力に優れ、(10)自分を客観的に見ることができるため、「君子は豹変す」の諺のように日々進歩する人。
こんなことではないだろうか。これは相当ハードルが高いが、目標にがんばろうと思う。