ぼくは、小学2年生のころ近くの書道塾に入り、中学の始め頃まで1週間に1回塾で書道の稽古をしました。他には習い事を何もしていませんでしたので、けっこう一生懸命練習してだいぶ上手になったと思っています。その頃からこれまでに、たいへん長い年月が過ぎてしまいましたが、書道の練習の楽しかったことや悔しい思いをしたことは、今でもはっきり覚えています。
書道塾の協会が行う「級や段」を認定するコンテストが、3か月か4か月に1回くらいあったのですが、だんだん級が上がっていくのが楽しくて、書道塾は中学へ上がってもしばらく続けることができました。ところが、中学生になると上位の段に進級することことが難しくなってしまいました。ぼく自身も「これ以上なかなかうまくならないな」と感じるようになりました。中学になって、野球部に入りその練習が忙しくなったことや、ぼくのエネルギーを英語の勉強の方にたくさん使うようになったためだと思っています。
ぼくの書道の練習は、小学生の時の近くに住んでいた友達と一緒に始めたのですが、その友達と数年間は競い合ったり、助け合ったりしました。今でのそのときの楽しさや、昇級できると思っていたらできなくてたいへん悔しく思ったことなど今では全て楽しい思い出になっています。しかし、もっと続けていたらもっとうまくなれたかも知れないと思うと、少しだけ後悔することがあります。