1,現在の自分の学力を確認しよう
過去に受験した各種の模擬試験の結果、学校の成績などをよく検討し、現在の自分の学力レベルの把握に努めよう。得意科目と不得意科目、さらには同一教科でも得意な単元と不得意な単元など、できる限り客観的に自分の現在の実力を知ろう。ただし、教科ごとの好き嫌いは、必ずしも固定的ではなく、かわるものである。これは教師としてもしばしば経験することだ。良い先生に巡り会えば、その先生が教えてくれる科目が好きになることは珍しくない。
2,自分の志望校を高く設定しよう。
次にその志望校に合格するに必要な学力と、現状の学力との「差」を確認しよう。この段階が最も大切だ。模試の結果などを資料として、客観的に分析して、どの科目をどれくらいがんばって成績を上げれば合格圏内に入れるか、検討する。 自分で考えてもよく分からない場合は、学校や塾の先生に学習相談をお願いするのが良い。塾にはそうしたデータがそろっているし、どのようながんばれば合格圏内に入れるか、指導してくれるだろう。
3,「差」を無くす計画立案
上記の「差」が確認できたら、現状での「学力差」を縮めるための方法を具体的に決める必要がある。勉強時間を○時間増やす。塾の個別指導を受ける。河合サテライト講座をいくつか受講する。こうした方法を決めて実行することが必要である。このとき自分で学習する場合に特に大切なのは、参考書と問題集の選定である。 難関大学を志望する場合は、受験勉強としては2次試験対策を中心に考える。センター試験の過去問を解くことも必要であるが、志望校の過去問を解くことが重要で、自分の弱点を箇条書きにして学習計画を立てるとよい。
4,勉強は時間だけではない。問題の質と量で考えよう。
10時間勉強したからよくやったとは必ずしもいえない。数学で言えば、入試の標準レベルの問題を20題というように問題レベルと問題数を中心に考えよう。どれくらいの難易度の問題が標準レベルかは、自分の志望校の過去問で感をつかもう。また、旺文社からでている、「○○標準問題精講」はほぼ標準レベルの問題が集められている。 普段は、標準からやや上の難易度の高い問題にチャレンジすることが重要である。 ただし、センター試験は決して基礎的な問題ばかりではないので、センター試験の過去問も過去10年分らいはやっておくべきである。 この場合、必ず時間を計って約8割くらいの時間でできるように練習しておこう。