台風一過の穏やかな朝です。道路には、台風の名残の小枝や葉が所々に散らばっています。無風状態を利用して、昨日作った「紙のブーメラン」をそとで投げてみました。戻ってきたら来なかったり、戻ってきてもあたまの上でさらに1~2回回転したりで、飛行が全く安定しません。回りすぎは、羽をねじりすぎが原因と考えられます。羽のそり具合の調整は、たいへん微妙で簡単とはいえません。羽の先端をほんの少々ねじることが必要なのですが、ねじりすぎたり足りなかったりむずかしい。ねじりすぎてしまう傾向が大きいように思います。また、素材が紙だから、投げる度に羽は形は少しずつ変わってしまう。これも問題です。
ブーメランが手元に戻ってくるかどうかは、羽にかいてんりょくがあたえられるかによります。これがもう一つの難問です。練習を要します。 今回作ったのは、この夏に小学生に作らせる予定の、3枚羽根のもっとも単純なブーメランです。それでも調整がむずかしい上に、投げる練習も必要です。特にグリップをきかせて羽に回転力を与えるコツをマスターしなければなりません。紙のブーメランも奥が深い。
しかし、これなら何とか行けるという自信は付きました。それには、指導する先生にまず十分慣れてもらうことが条件です。先生自ら紙ブーメランの熟練者にならなければ、生徒に対するいい指導は不可能と考えられます。作ることは簡単ですが、その後の「調整」と「投げ方」がむずかしいのです。だから、大人になっても、紙や木製のブーメランを自作するファンが少なくないのでしょう。