日曜日は、「鴨川をどり」を観劇するため京都へ出かけた。 京都で行われる踊りは4つある。「鴨川をどり」、「都をどり」、「京おどり」、「北野おどり」の4つである。私は、都をどりと鴨川をどりしかみたことがないが、「都をどり」は、幕の内からひときわ高い声で「よう~いやさあ~」とかけ声で始まる。祇園甲部歌舞練場で行われる。それに対して、鴨川をどりは創作ものつまりストリー性のある演劇調の舞踊劇があるのが特徴である。今年も純舞踊と舞踊劇の二本立てであった。舞踊劇は「源平雪月花 六景」で、先斗町歌舞練場で行われた。
鴨川をどりの舞台は、極めて舞台転換が早く、スタッフ、出演者が一つの完成されたシステムになって動いている。たいへん感動的である。学校運営やクラス運営の精神にも生かすべきだと思った。きれいだけでなく本当に勉強になります。舞妓さんや芸子さんは美しい。特に舞妓は自分の髪を結っているそうだが、髪の毛一本一本きれいで乱れていない。
舞台装置、小道具、衣装、楽器そして、出演者と音楽や舞台を進行させる多くのスタッフ、つまり多くの人間の集団が、一つのシステムとなっている。おそらく100人を超える人の集団がシステムとなり、一人ひとりはそのシステムの一員になって動けるためには相当の時間と練習が必要であろう。
歌舞練場は、鴨川沿いにあり歌舞練場の2階3階から川全体を見下ろすことができる。鴨川のえん堤は人工的すぎるが、人工的すぎても美しいものだ。川底まで人工的にできていて、川全体が一つの公園のようだ。