天才FEYNMANがRALPH LEIGHTONに対して口述した録音を文字におこされた " SURELY YOU'RE JOKING MR. FEYNMAN! " を今読んでいます。たいへんおもしろい。英語の原書で読んでいるので、少々時間がかかりますが、そのために自然に精読をすることになりかえって好都合と思っています。今読んでいるのは、冒頭部分のファインマン先生の少年時代のところです。壊れたラジオを修理するのが得意で、こんな部分があります。
ある貧乏な男が持っているラジオは、電源のスイッチを入れると、しばらく大きなノイズが出るのですが、やがて正常に受信できるようになります。毎回、電源を入れる度に同様な現象が起きるのですが、その貧乏な男はそれが我慢できないけれど修理するお金がないので、その修理をファインマン少年にさせることになります。
その頃のラジオは、数本の真空管が使われていたのですが、検波にも増幅にも同じ212か、または212-Aという名称の真空管が使用されていました。その状況でファインマン少年は簡単にその修理に成功します。なるほどと思わせる方法です。どう推理してそしてどのような処置をして改善したのでしょうか? あなたならどうやって修理しますか。ぜひ、ご推察してみて下さい。ファインマン少年が採った方法は明日ご紹介します。