私たちの仕事は、小さい判断の連続です。一瞬のうちに、方針を決めなければならない事態が継続的に起こります。生徒達は、先生にたいして決断力の良さを期待していますから、方針が定まらずもたもたしていると、生徒をがっかりさせてしまいます。決断に時間がかかると、先生としての信頼を獲得することができません。 この4月から教職に就いている新人の先生方、最初からむずかしいことがいっぱいで、たいへんだなと思っているかも知れません。しかし、ここはベテラン教師に色々相談しながら乗り切って下さい。 たとえば次のような場合、あなたならどのように指導しますか?
1) ある生徒が二人で授業の間の休み時間に先生の所へ来て、 「先生、今日は弁当を持ってこなかったので、ちょっと近くのコンビニへ買いに行っていいですか?」と質問しました。休み時間は10分しかありません。このような場合の指導の方法。
2) 授業中に後ろを向いて、後ろの席の生徒と私語をしています。先生は、机間指導をして個別に指導中です。先生はその私語に気づいたとき、どのように注意すべきか、指導の方法。 また、その注意に対して「先生、私語ではありません。問題がよく分からなかったので、相談をしていたのです」と言い訳をしました。その場合、先生としてどのように対処すべきか。
2) 宿題をいつも忘れる生徒がいます。この日も、やってありません。「どうして宿題ができないの?」と先生が聴くと、「全然分からなかったからです」と応えました。そんな場合、どう指導すべきか、指導の方法。
このような例を挙げれば際限がありません。先生は一瞬のうちに結論を出して対処しなければなりません。忙しくて疲れる仕事です。これになれるのが新人教師の通過点です。
先生としては、衝動的に行動したり、頑固であったり、パニックに陥って何も言えなくなって無言になったり、または感情的になったりすることは許されません。私語のある生徒にキレて「教室から出て行け!」などと言ったら、その生徒とに信頼関係がいっぺんで切れてしまいます。 感情的になっては、生徒の信頼を集めることができません。しかし、こうした状況には、先生であっても陥りがちです。自分を慣らしていく必要があります。中には、こうしたことが不得意で、キレてしまう人がいて問題を起こす先生もいます。4月は新しく先生になったばかりの新米教師がいっぱいです。この時期はベテラン教師によるOJTを利用して乗り切らなければなりません。 新米教師のみなさん、キレたり、頭が真っ白にならないように自分を慣らしてがんばって下さい。