真正校には4本の桜の木がある。南側と北側に2本ずつ、真正校を建てた平成元年に同時に植えたものだ。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」としばしばいうが、大きくなりすぎても困るので、ときどき桜の木も思い切って枝を切っている。今朝は、気持ちの良い晴天で、昨日の長雨にもかかわらず、満開で桜吹雪とはなっていない。しかし、花と同時に葉も生長し始めた。
桜と切っても切れないのが入学式である。入学式は桜の満開なときが一番似合う。「入学式が秋になったら」という仮定はしばらく棚上げしておこう。春入学の唯一の長所は、桜咲く時期だと言うことではないか。だから、春入学に決めたのではないかとまじめに思うほどだ。 昨日、未来高校の愛知学習センターより、入学式への招待状が届いた。当校より約1週間遅れの4月22日に入学式がおこなわれる予定で、私も出席の返事をすると同時に、招待の時期が遅すぎることをわびながら、当校の入学式へのご招待もした。
桜を歌った歌は多い。パット開いて、すぐに散ってしまう潔さが受けるのであろう。少し調べて拾ってみた。
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花ぞ散るらむ — 紀友則
願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ — 西行法師
さまざまの 事おもひ出す 桜哉 — 松尾芭蕉
一世代前まで、合格通知の電報は、「サクラサク」であった。この電報を必死の思いで待った年代の人も多いだろう。不合格電報は「サクラチル」。大学によって様々な電文の電報があったようだが、これも今は昔のことになりぬ。