« 「峠の万歳」の詩情 | メイン | 消費税と修学支援金とサポート校の運営 »

個別指導は一斉指導に優る理想的な指導法

優秀な指導者が指導する場合効果倍増する

学校の授業は一斉指導の形式で行われますから、生徒や保護者の中には一斉指導が最も優れた指導法であるという先入観があるようです。それは誤解です。個別指導は今では普通の指導形態になっていますが、それでも個別指導といいますと、未だに生徒の個性や学力に偏りが大きい場合に限っておこなう指導法という印象があるのではないでしょうか。  言い換えますと、個別指導は一斉指導を補完する指導法と考えられる傾向があるように思います。しかし、近年、急激に個別指導塾が増加してきて、また生徒や保護者様から個別指導を希望する声も大きくなってきて、一斉指導と同様な指導法として認識されるようになってきました。

私は、本来は個別指導の方が一斉指導より優れた指導法であると思っています。一人ひとりの学力や個性にあわせて指導することができ、最も早く的確に学力を上げ、志望校合格に必要な実戦力を養うことができるからです。個別指導の弱点があるとすれば、それは教育費が一斉授業に比べて通常高くなってしまうことです。本来教育は個別指導で指導したいのですが、教育費の問題からマスプロ教育といわれながら、一斉指導に頼る必要があるのです。本来は、先生と生徒の対話を重視して生徒を個別に指導するのが理想です。特に素晴らしい力を秘めた生徒と、学識や人格ともに優れた先生が組になったときは絶大な効果を発揮します。教師の人格が生徒の投影され、人格形成にも直接働くからです。

これに対して、「一斉指導では競争原理が働くけれども、個別指導ではそれが働かないから一斉指導の方が良い」という意見を保護者からお聞きすることがあります。しかし、実際には一斉授業のクラスに競争原理を取り入れるようなクラス運営は全くしていないのが現実です。むしろ、クラスの雰囲気を壊さないように競争原理を排除する工夫を優先しています。 競争は大切であることはもちろんですが、一斉と個別という指導形態とは関係なく参加する校内の実力テストや外部模試で競争原理が働きます。一斉指導だから競争原理が働き個別指導は競争原理が働かないとはいえません。

 

当塾では今後、ますます個別指導を重視して個別学習教室「学洋会」を充実させていく計画です。新たに設置した個別形式の「岐高・北高特進コース」や「大垣北高特進コース」も個別指導で合格目標を達成させます。個別ならグンと合格実績を上げることができます。学洋会をそのように育てていきたいと思っています。私たちが運営している通信制高校のサポート校「桃李国際高等学院」でも、授業時間の過半数を個別指導の形式で指導しています。少人数クラスだからできることです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tesacademy.jp/mt/mt-tb.cgi/141

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2012年04月10日 17:17に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「「峠の万歳」の詩情」です。

次の投稿は「消費税と修学支援金とサポート校の運営」です。

Powered by
Movable Type 3.38