「エビングハウスの忘却曲線」という有名な曲線があります。これは、意味のない3つの文字列を20個覚えて、その覚えている語数をグラフ化したものです。実際には下のようなグラフで、5時間後には半分は忘れています。 「勉強してもすぐ忘れてしまう」とか、なかなか英語の単語が覚えられないとか、 漢字を覚えるのが苦手だという人が多いのですが、当然なのです。人間は忘れるよう にできているといった方が良いのです。
ではどうしたらいいでしょうか。
答えは簡単です。繰り返すことが大切なのです。脳は繰り返されることを選んで、長期の記憶にしようとするのです。その選択をするのは「海馬」という部分です。繰り返し覚えようとしないことは、海馬はそのことは忘れてさせてしまうのです。
「エビングハウスの忘却曲線」を見ると、復習はできれば、4時間か5時間以内にすると効果が上がることを教えてくれます。またどうしてもテスト直前に一夜漬け勉強が必要なら、前の晩でなくそのテストの日の朝やった方が効果的です。
「なかなか覚えられない」と嘆くのはやめましょう。当たり前だからです。忘れることを恐れる必要はありません。しつこく復習をすることにつきます。繰り返すことです。繰り返し覚えようとする以外にありません。忘れる以上に覚えよ! 昔そんなシオリを入れた英語単語帳がありました。
覚えるときは、声にだしたり、目をつぶって思い出したり、懸命に書いて手に覚えさせたり、とにかく感覚を総動員して覚えましょう。黙読では記憶できないのは当然です。数式も英単語と同様、目に焼き付けることは当然でそれに加えて、繰り返し書いて覚えて下さい。