種々の面接で質問されそうなホットな時事問題です。今年の入試も最終段階を向かえています。そして、就職面接ではこれからやや長期の山場を迎えようとしています。質問事項のうち、特に時事的テーマに限定すると、どんなことが聴かれるか気になると思います。私は、普段から面接官として質問をする立場と、受験生に面接の指導をする教師の立場と両方の立場を持っています。その両方の見地から、時事的な質問事項を少しだけ例を示しておきます。例はいくらでもあるのですが、あまり多くても意味がないと思われます。
大学入試や就職面接の中には、5~6人くらいの受験者がグループで討論する集団面接の形式もあります。特にそんな形式の面接で質問されそうなテーマです。今年受験する人は参考にして下さい。もちろん、受験者が一人の個別面接でも聴かれることは考えられます。
1) ゆとり教育と学力低下について、どのように考えますか?
2) 大学の秋入学については賛成ですかそれとも反対ですか? 理由も述べて下さい。
3) 連帯保証人制度はどこの国でもあるものではありません。あなたはこの制度についてどう考えますか?
4) 日本の食糧自給率は約4割程度です。その食糧自給率を上げるべきかについてはどう思いますか?
5) がんの告知はすべきと考えますか?
6) 原子力発電に対しては、どう思ますか。
7) ヒト・クローン技術につては、どう思いますか?
8) 中学生が出席日数が不足したり、一定の学力が付いていないと判定された場合、留年(原級留置)させることについては、賛成ですか、反対ですか。
9) あなたは死刑制度についてどう考えますか?とくに犯罪者が犯罪実行時に18歳未満の未成年者であった場合についてはどう考えますか?
上に示す例より、もっと直接的に思想的な傾向を計るような質問は避けられることが多いと思われます。たとえば、教員採用のための面接で「入学式などの式で、国歌斉唱時に起立する義務と義務違反者に対するペナルティについてどう思いますか?」などの質問です。または、「南京大虐殺がなかったなどという人が、今でもいるのですが、その意見についてはどのように考えますか?」この質問もやや聞きにくいのではないでしょうか。もし、聴かれたら、臆することなく自分の意見を述べて下さい。