中学生 週3日制「特進コース」を主要コースに
小学生 国語も算数と同じく週2時限に増加
この4月より、中学の指導要領が変更になる。現場で生徒指導に当たる教師にとっては、この変更は小さくなく感じられ、どのように指導するか、定期試験をどうするかなど、いま懸命に検討している最中である。確かに指導しなければならない内容は相当増加する。教科書のページ数が4割も増える科目もある。週休2日制のまま、全ての内容を消化しなければならないと思うとたいへんだと考えるのも当然である。
しかし、「ゆとり教育」の10年間が一時期の異常な状態であって、今度の指導要領改訂によって「ゆとり」以前の「通常の状態」に戻ると考えれば、既に私達は十分な指導経験を持っており、自信を持って指導できるはずである。むしろその経験の方が長い先生の方が多いと考えられる。すなわち未経験の新たの状況ではないということである。
実際に、英語に限って考えると、英語の指導で最も大切なことは、まず英語を好きにさせ得意にすることであろう。これが任務だと考えれば、新指導要領も従来と何も変わらない。これまでの「ゆとり教育」が行われている間も、中学2年で約6割の生徒が苦手意識を持ち、英語アレルギーになっている。この数字も変わらないであろう。指導要領の変更は全く本質的ではないのだ。
本当の問題は、教科にかかわらず、先生として指導する科目への「あこがれ」を生徒に植え付けられるかどうかである。英語嫌いや数学嫌いにさせないで、英語大好き数学大好きにさせる人柄が重要だ。まず先生自らが、指導教科に強いあこがれを持っていないと不可能である。そのように考えると、指導要領の変更などは本質的でなく、決して大きな問題ではないと思われる。
当塾では、学習内容の増加に適応させ学習効果を一層上げるため、中学校の通塾日数を週あたり3日制に増加した「特進コース」を新たに設ける。2日制の「進学コース」も残して、選択制にあらためる。特進コースをメインのコースとして位置づけ、週あたり3日の通学で確実に全ての内容をこなしきる予定だ。また、小学生に対しても、国語の授業を従来の週1時限から2時限に増加して、読解力を飛躍的に高める計画である。「辞書引き」も確実に習慣化するように指導する予定だ。