正月休みが終わって、平常の仕事に戻った。この正月休みには、琵琶湖畔のホテルに泊まり、そこから大みそかと元旦の2日間とも京都へ出かけた。この10年間、正月休みにはほぼ同じように過ごしている。大津のホテルでは、元旦には数種類の「雑煮」が食べられる。ぼくは、「東京」「滋賀」の2種類の雑煮を食べた。東京の雑煮は丸餅に透明のすまし汁で、滋賀のは白っぽい味噌汁に角餅である。鶏肉が入っていることは共通している。このほかに、京都と福岡の雑煮が提供される。
正月休みには京都へ行き、八坂神社へ初詣に行くのが毎年の常である。今年の正月元旦はたいへんな人手であった。大みそかから正月の3日間は天気がよく暖かかったためだろう。去年の大みそかには、大雪に見舞われた。10時間以上も車の中に閉じこめられ、雪がのった凍結路をのろのろ運転で、大津のホテルについた。苦労したから、かえって忘れられない思い出となった。明け方3時頃食べた年越しそばがうまかったことも絶対忘れられない。今年は苦労のない正月休みとなった。
元旦には、ホテルで書き初めをした。書き初めでできたのは去年のとほとんど同じものになってしまった。そこへ新たな希望を1つだけ加えて数枚の書き初めを書き、家に持ち帰った。元旦のもう一つの行事は電気による餅つきだ。素晴らしい形の鏡餅がいくつかできた。ぼくは単に見ていただけだが、これも毎年のことだが思い出となる。その思い出の積み重ねができていくのが掛け替えのないものに思われる。