現国特に現代文は読解問題の点数を上げることができず多くのみなさんが悩んでいる科目です。国語の点数が伸びないことで悩むのは、中学生と高校生どちらも共通しています。しかも深刻に悩んでいる生徒も少なくありません。結局、「自分は国語のセンスがない」とあきらめている人もいます。これに対して、古文は外国語と同じだから勉強方法も英語と同じと考え、勉強方法にイメージがわきます。どのように努力をすればよいか分かないという人はほとんどいません。その上、勉強すればしただけ確実に力が伸び、得点力が伸びることも実感できます。現国はそうはいかないので苦労するのです。
しかし、国語の点を確実に上げる方法はあります。過去問を少なくとも10年間分ヤルと言った努力が必要であると同時に、他の教科と同じように勉強方法も大切だといえます。実は、国語こそ「解答術」がもっとも大切な教科なのです。もっともその解答術が、多岐にわたりたくさんあることが問題です。だから逆に解答術がないように思える訳です。ではどんな解答術があるか一つだけもっとも単純な技術を上げてみます。
「この文章の結論はどのようなことか。それが書かれている部分の始めと終わりの五文字を抜き出して書きなさい。」という設問に対しては、「まとめ」の言葉「つまり」や「要するに」又は「すなわち」などを探すことです。この部分に結論が書かれています。 このような解答術は、20~30くらいはあるでしょう。
出題者の出題の意図を考えると正解が見えてきます。 出題者の意図を見つけることは、自分が出題者になったと思えばむずかしくありません。 出題者になったと思って設問の選択肢を見て下さい。正解が見えてきます。
問題をやって間違えたところについて、なぜその選択肢が間違いなのか、またどうしてその選択肢が正解といえるのか、テストを返却される度に考えて下さい。そしてどうしても納得ができなかったら、先生に質問して下さい。先生の話を聞くうちに正解の選択肢を見つけるワザが身につきます。これを繰り返すうちに、国語のセンスがグンと改善してきます。自分の主観だけでなく、客観的な読み方ができるようになります。テストが返却されたら点数を見るだけでは、点数は伸びません。
説明文には多くの分野があり、それぞれの方面の予備知識が少しでもあれば、その予備知識が参考になり意味が正確に読み取れるようになります。受験勉強としては、小論文等にある「重要語句集」などキーワードの意味を説明してある参考書を読むと、イッキに知識が増えて読解力が増すでしょう。
これらを全てやるにはかなり時間がかかりますが、受験を超えて社会人となったときの為に正確な読解力をつけるためと思えば、努力をする甲斐もあると思われるでしょう。