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主要5教科に比較して、技能4教科の内申が低い場合

どう指導するかについて進路指導会議で議論しました

高校入試における内申の評価対象は9教科です。内申書には英・数・国・理・社の5教科以外の技術・家庭、美術、音楽、保健・体育の 技能4教科も含めた9教科の成績がつきます。 内申は、その9教科の合計で評価され、それぞれの科目は平等に扱われます。主要教科に傾斜配点はないということです。そして、入試の考査では、内申と学力検査の結果が1:1の基準で評価されることが多いのです。ところが普段、塾では主要5教科の指導を行っており、音楽など技能4教科は手がつけられていない場合が多いのが現実です。

今日、進路指導会議で議論した生徒の中で、主要5教科に対して、実技4教科の内申が悪い生徒が問題になりました。この生徒は、保護者との話し合いによりますと、公立は岐阜高校を志望し、私立は滝高校の志望と応えています。時々ですが、受験校の決定の際に技能4教科の内申がネックとなる場合があります。主要5教科の成績に比較して、技能関連の4教科の内申点が非常に低い場合です。実力試験における得点力と内申がアンバランスという場合も問題ですが、このようなケースも問題となるのです。

こんな場合どんな指導をしたらよいでしょうか。私たちも側面から指導をする以外に方法があまりなく、もどかしさを感じます。私たちはまず内申が低い原因を突き止めることから始めなければなりません。テストの点が悪いのか、普段の授業態度が問題なのか、それとも体育など運動能力が極めて低いのかといったことを突き止めます。そのためにテストを持ってこさせたり、本人とのディスカションで原因を突き止めていきます。その結果、美術の指導をする必要が生まれることもありえます。美術の得意な先生が実際に指導を行ったこともありました。さらに、これまで受けた定期試験や実力試験で、間違えたところをやり直しさせ、ペーパーテストでまず高得点をとるように指導します。こうした教科を下に見る意識を変えていく必要があるからです。生徒の中には、主要5教科さえよければ、どこで受かると思っている生徒もあり得るのです。そのうえで実技では、我々ができる指導を行います。少なくとも高校入試までは、主要5教科以外の技能4教科も同じように重視して努力する以外にありません。

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2011年10月18日 20:35に投稿されたエントリーのページです。

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