« 大学受験指導の市場は拡大中 河合塾高瀬先生の説明を聞く | メイン | メタ認知能力と進路指導の関係 »

模試で高得点がとれるが、その割に内申が極端に悪い生徒がいる

進路指導では思い切りが必要だ

中3受験生の担任教師を含んだ進路指導会議を引き続き毎晩行っている。その中で、模擬試験や実力試験では450点~460点ほどかなり高得点がとれるにもかかわらず、内申が極端に悪い生徒がいる。そんな生徒の進路指導が問題になった。そうした生徒について担任講師に聞いて見ると、二つの共通した問題があるようだ。

まず一つは、提出物の提出忘れや、提出期限遅れがある場合だ。提出物については、社会人となったときのことを考えて、学校では厳しく考えられているのであろう。中学校での指導は、社会人としての常識を訓練する意義もある。この意義を考えた結果、内申点に大きく反映しているのであろう。期限に遅れても、そのまま許可しておいては、社会人としての基礎的な訓練ができないことを先生方は憂慮された結果ではないだろうか。 このような生徒に対しては、提出物は期限をしっかり守って提出するように指導する以外にない。

二つ目に、そうした生徒に共通した問題点としては、相対的におとなしく目立たない性格で、授業中の挙手や発言が少ないことが問題と考えられることだ。先生としては、授業への参加はもっとも重要なポイントとして、成績に反映されるのであろう。こうした生徒に対しては、授業中の挙手と発言を意識して多くするように指導している。さらに、授業後、質問に先生の所へ行くことも指導している。ちょっとワザとらしい気もするが、自己アピールは必要でそのいい訓練になると考えている。

「先生とけんかしてしまった。内申点が低いのはそのために違いない」という生徒も毎年のようにわずかだがいる。だから私は、授業ではこの時期は、「先生にゴマをすれとは言わないけれど、少なくともけんかはするな」と指導している。しかし、これは論外と言わなければならない。

以前、本人が言うには、先生とうまくいかないために、得点力の割に極端に内申が悪い生徒がいた。、内申が全く不足していたたので、本人は「岐阜北」を受けたいと言ったが、その生徒に対する進路指導では、むしろ岐阜高校の方が受かりやすいと考えて、岐阜高校をすすめた。その結果、大幅な内申不足を跳ね返して見事合格した。我々も大いに心配したが、合格の報に驚いた。忘れられない生徒である。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tesacademy.jp/mt/mt-tb.cgi/41

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2011年10月13日 23:31に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「大学受験指導の市場は拡大中 河合塾高瀬先生の説明を聞く」です。

次の投稿は「メタ認知能力と進路指導の関係」です。

Powered by
Movable Type 3.38