昨日は、大垣本部校で河合塾の高瀬先生と面会し、来年度の河合サテライト講座についてまた、最近の大学入試の傾向と市場について先生の説明を聞き、意見交換をした。まず第一に、最近になって浪人生(高3卒業生)の大学受験市場が拡大しているそうだ。18歳人口が減少する中、浪人してその上予備校に通ってまで第一志望校にこだわる層が増えている影響かも知れない。
特に高瀬先生が強調されていたことは、河合塾は、今後「マナビス」のみでなくサテライト講座も重視する方針であって、ただ今、河合サテライト講座の契約がラッシュのように伸びているそうだ。これはひょとしたらオフレコかも知れないが、契約上競合するのは、「東進」や「代ゼミ」ではなく「市進」だと仰っていた。
私が特に興味深く聞いたことは、河合塾としては、小論文の添削指導を、サテライト講座テキスト以外の小論文問題に関して有料の添削指導を検討していることだ。この分野にビジネスのチャンスがあると考えているためだろう。その一つが、慶応大学のセンター試験の利用脱退だ。慶応は、「慶応型入試」として小論文と面接を重視した入試制度に改革しようとしているためだと説明されていた。私はその話を聞いて、慶応大学は将来における入試のグローバルスタンダード化を検討していると感じた。名大も学部の9月入学制度を開始したニュースがあったばかりだ。望ましい方向への改良だと感じた。
「脱ゆとり教育」で来年度以降、高校生の学習指導要領が変更になる。我々もアンテナを広く張り、情報を広く敏感に収集して学習指導と受験指導に反映させなければならないと感じた。また、サポート校の桃李国際高等学院については、センター試験の受験案内や、種々の模試の受験指導など、「高等学校」として進めていくことに大きな責任があるとあらためて感じた。