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中学独自の偏差値は、進路指導に役立たない

中学自体の学力の平均値が県全体と比較しズレているためだ

当塾の実力試験では偏差値を追放

中学3年生の進路相談の準備をしていて気付くことがある。中学独自の実力テストの結果には、しばしば偏差値が計算され、個人の成績票に記載されている。しかし、その偏差値と、その同じ生徒が受けた岐阜テストの偏差値で顕著な差がある場合が少なからず存在する。同じ中学の他の生徒を見てみても、中学の校内偏差値と岐阜テストの偏差値で同様の差があることが分かった。

これは、その生徒が在籍する中学校の平均点が、岐阜県全体の平均点とずれがあるためと考えられる。いわゆる「学校格差」だ。これは中学校独自の実力試験で示された偏差値を用いて、進路指導をすることは極めて危険が大きいということを意味する。いわば中学自体にも偏差値があって、この係数を生徒の偏差値にかけて修正しなければ使いものにならないのである。そうしたことは、該当の中学の先生方はお気づきであろうか。「校内偏差値を用いて、岐阜テストで出される偏差値と比較して志望校の合格可能性を判断しては、間違ってしまいますよ!」と指摘してあげたいと気持ちがする。

当塾では、実力試験の個人成績票に偏差値を記入することを今年から廃止した。上記の中学と同じく、塾生全体の成績レベルすなわち平均点自体が、岐阜県レベルとはズレがあり、偏差値が進路指導にほとんど役に立たないと判断したためだ。これが当塾の「偏差値追放」である。塾生の平均端は、全体の平均点よりかなり大きく上回るからだ。

偏差値でなくむしろ素点(得点自体)と、担任の先生の直感を含む判断の方が格段に信用できる。先生は長年の経験でそうした直感をいつのまにか獲得しているのだ。これが貴重な判断材料となる。

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2011年10月11日 21:01に投稿されたエントリーのページです。

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