進路の希望で極めて少数ですが、通信制高校でダンスとか、ネールアーティストの勉強をしたいという生徒がいます。そういった進路相談を受けたことがあります。全国的には、高校進学の際にダンスや種々のアーティストを志望する生徒は少なくないようです。当学園が運営する桃李国際高等学院でも3年目からこうした希望に特化したクラスの開設を検討したいと思っています。
しかし、生徒の一部には、このような通信制高校へ入学すると、英語、数学、理科、社会そして国語といった教科を全く勉強しなくても、ダンス科であればダンスだけやっていれば高校を卒業できると誤解している場合もあるようです。高校卒業資格を得るに数学や英語も必要だと理解していないと、入学後に途中で退学してしまう恐れがあります。それを心配しています。
また、「桃李国際」でも秋入学を採用し、秋にも生徒の受入を可能にする予定です。昨日、養老町立高田中学を訪問して進路指導の先生にお会いしましたが、その際「秋入学」は可能かというご質問をいただきました。秋入学については、再来年から実施する予定だとご説明をしました。
さて5日付の夕刊紙上で、名大の豊田講堂において秋期入学式が行われた旨のニュースが報道されました(10月5日付け中日新聞夕刊)。秋入学は、大学院の国際コースではこれまでもありましたが、学部での秋入学は初めてだそうです。「東京大でも国際化にあわせて学部入学式の秋への移行を検討しており、秋入学の秋への移行の流れは全国の大学でじわじわと広がっている。」と説明しています。
これはたいへん素晴らしいことです。もっと早くからそうすべきだとぼくは思っていました。日本の大学のガラパゴス化を克服し国際基準にそろえることが必須だからです。外国人の留学生を増加させ、さらに日本人が外国の大学へ留学を飛躍的に増加させことに寄与するはずです。その場合、各企業の採用活動にも影響を及ぼします。これまで一般的だった「新卒一括採用」をあらためなければなりません。大学3年から厳しい「就活」をしなければならないような不幸がなくなれば学生にとても福音となるでしょう。3年の秋から就活を始めるなどは、異常なことと言わざるをえません。
我々の「桃李国際高等学院」もこの流れに沿って、少なくとも秋入学で生徒を受け入れる予定です。そうすれば秋入学の大学への進学がスムーズにつながることになります。