岐阜県教育委員会が、「県議会人づくり対策特別委員会」で入試改革のアウトラインを明らかにしたことが、9月中旬の岐阜新聞に報道されました。内容は以下の通りです。
県教委は、この諮問委員会の答申を受けて、新制度案を含む入試の方針を今年度中に決める見通しだと言うことです。特色化選抜入試については開始以来期間が短い割には色々な紆余曲折がありましたが、その原因の一つは学校独自問題の作成が困難であったことでした。最初の2・3年間くらいはその独自問題に受験生が振り回されましたが、これは各高校が、一般的な問題でなく独自でユニークな入試問題を作成しようとたいへんな努力をされた結果でした。
また、2月の特色化で選抜された生徒と、3月の一般選抜で合格し入学してきた生徒を比較して時期をずらしてわざわざ2度の入試を行う意味がないと考えられた結果だと思われます。 岐阜新聞の記事は、すこし長いですが重要ですから引用します。
一本化の県公立高入試、3月に2日間 2013年から
2011年09月17日(岐阜新聞)
「岐阜県公立高校入試の新制度」
「現在の中学2年生が受験する2013(平成25)年春からの県内公立高校の新たな入試制度について検討している県教育委員会は16日、特色化選抜と一般選抜を一つに集約した新制度を、13年3月に全2日間の日程で実施、導入を検討していることを県議会人づくり対策特別委員会で明らかにした。現行制度では2月に特色化選抜、3月に一般選抜の2回に分けて実施。入試期間の長期化による弊害が課題となっていた。
同特別委への報告によると、「県立高校入学者選抜に関する諮問会」で審議中の新制度案は、1日目に県内統一の学力検査を全受験生に課し、2日目は一部の学校や学科で選抜方式を行う。2日目の選抜方式は、部活動の顕著な実績や実技など評価項目を限定し、2日目の実施の有無は学校側に判断を委ねる方向。学校や学科によっては、試験日が1日のみになる可能性もあるとした。また1日目の学力検査も、学力検査結果と調査書の重視割合は学校側に裁量権を持たせる考えで、検討を進めているという。新制度案の学区については、普通科と理数科について隣接学区での受験も認めていく考えを示した。県教委は今後、諮問会から答申を受け、新制度案を含む入試の方針を本年度中に決める見通し。」