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受験勉強から読書好きに

受験勉強から読書好きに

ぼくは、自分を熱心な読書家だとは思っていない。しかも、ぼくのこれまでの人生では今現在が一番たくさんの本を読んでいる。本が好きになったのは、すこし遅いかもしれないが高校生になったころからだ。それには、ぼくの場合、受験勉強が大きく寄与している。

大学受験の勉強のために買った参考書の中に、国語の現代文の参考書があった。旺文社のハードカバーの本であったが書名は忘れた。評論文から俳句まで何でも集めてあって、著者の簡単なプロフィールや写真が載せてあった。問題集ではない。言葉の注釈や読解のためのヒントが書いてあったと思う。鴎外のはげた頭の写真や、くたびれた正岡子規の写真などは今でもしっかり覚えている。かなりむずかしい評論もあった。高山樗牛のものだった。これを読み込むにはかなり骨が折れたが、結構一生懸命読んだ。学習参考書だけれども手垢で汚れるくらいくらい親しんだ。これが、ぼくにとって最良の読書案内になった。

この参考書は一時期流行した名著を5分か10分で読める様にしたアブストラクトではなくて、作品の一部をそのまま取り出したものだった。当然、他の部分を読んでみたくなる。これが一番よい読書への誘導となった。高校生の時、この本に巡り会って、ぼくは結構本好きになった。しかし、熱心な読書家とはいえなかった。読む本にかなり偏りがあったためだ。

その一番好きなのは漱石であり、もう一つは講談社のブルーバックスの理系の本に偏っていた。新作の小説をどんどん読むという習慣は今でも付いていない。だから、読書家とはいえないと思っている。

現在が、ぼくのこれまででは一番たくさん本を読んでいる。これは仕事と関連している。一日に数冊読むこともある。今後は、若干長くて敬遠しがちな本に取り組もう。ゲーテとドストエフスキーに親しみたいのだ。これがぼくのテーマだ。それに成功したら、「夕べに死すともかなり」かな。今ぼくが座右において常に見ている本は、ウマルハイヤームの「ルバイヤート」だ。ぼくは数冊の異なる翻訳を手に入れている。この本には、ビニール製のカバーまで付けている。これらの本は、全てベッドの上に置いている。寝る前に読むというより見ている。

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2011年09月27日 19:45に投稿されたエントリーのページです。

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