小学生に対する英語指導については、我々はたいへん長くかつ豊富な経験をもっている。従って、その間にたいへんな紆余曲折がある。
「うちの子 英語 ペラペラになれるかな?」杉田洋・他著(旺文社)を昨日読んだ。 この本は決して学校や塾や英会話学校などでおこなう一斉授業を意識したものでなく、家庭での母親や父親が自分の子どもに英語を教える際の指導方法について書いたものだ。幼児期から小学校の時期に、外国語として英語に親しませる為に大切なことが的確に示されている。
ぼくはこの本から色々学んだが、その中でも、もっとも大切だと感じたことは、英語独特のリズムについてである。英語のリズムについては、以下のように説明されている。
「日本語では、ひとつひとつの単語は強弱の区別無く同じ強さで発声されますが、英語では、それぞれの単語に強弱の区別があり、それに、よって生まれる独特のリズムを持っています。しかも強く発声される単語と単語の間隔は等しくなろうとする性質もあります。つまり、強く発声される単語の数が同じなら、話すスピードはほとんど同じになるわけです。このリズムに慣れていなく、練習もしていなければ、聞き取れなくて当たり前です。」(前掲書p218)とあり、実際に長さが異なるけれども話す際には同じスピードになる5つの例文がしめされている。
英語のリズムを獲得するために、英語国民は nursery rhyme (Mother Goose)が役立っているのだろう。普通の家庭で母親は、マザーグースや歌や種々の本の朗読を聞かせている。この間に子どもは英語独特のリズム感を身につけるのだ。
これは我々も小学生の英語指導に取り入れなければならないことは明らかだ。歌、読み聞かせ、暗唱などは英語のリズムを獲得するために役立つだろうし、これは必須だと思われる。 さらに、phonics(フォニックス)とTPRは、取り入れた方がいいだろう。体を動かす事は、生徒を飽きさせず、集中させル効果が大きいからだ。フォニックスも将来大いに役立つと思われる。
また、生徒がいやがらないように、アルファベットを教えるこことは望ましいと思われる。その際、ぼくが迷うのは、筆記体を教えるか、ブロック体を教えるかということである。あるいは両方ともやるか。どちらでもかまわないが、一つを選ぶとなると迷う。
地域で模範的な英語教室にできると信じている。