中学生・高校生のノートの取り方には、共通点がある。すぐに思い出すことだけ、箇条書きにしてみる。
○先生が黒板に書くことだけを写していて、そのほかのことは書かない。
○証明問題等の図が小さい。
○色鉛筆を使わない。
○間違えたところはすぐに消しゴムで消してしまう。
○計算問題の練習でも、全ての行にびっしり書く。
○文字が小さく、しかも薄い。
とにかく後で復習したくなるようなノートではないのだ。
◆先生がしゃべったことは何でも書いておこう
先生によって板書の量が異なるのが普通だ。細かく書いてくれる先生もいれば、やや少ない先生もいるだろう。先生が冗談か雑談のように話したこともなるべく漏らさず書いてノートにとっておいた方がよいのだ。試験勉強の時、その話を思い出せば記憶に残りやすいからだ。また、雑談の中に重要な事柄が含まれていることもある。全部聞き漏らさないようにしっかり聞いて、聞いたことを理解した上でメモを取るようにするのがベストだ。
◆ 先生によっては、ノートから試験問題が出題される
先生が教科書の代わりに自分でつくったプリントを使って授業を進める先生がいる。また、先生が説明した方法で解かないと、得点にならないという先生もいる。授業への集中度を上げるための方法だろうと思われる。ノートから定期試験を出題されることも少なくない。そのような先生の場合は、ノートの復習が一番大切な定期試験対策になるのだ。
◆ メモを取るワザと習慣は、社会人として必須である
先生の板書から離れて、きれいに見やすいノートを採る力を養うことは、難関高校や難関大学合格に必須の条件である。これは学生時代の話である。 さらに、将来仕事についいたとき、メモを取る習慣があるかどうかは、その人の価値を決める大事な資質だ。メモをすぐにとる習慣は創造的な仕事をする上で必須の技術である。メモを取りながら人の話を聞くことができれば、質問したいことがその間に浮かんでくるのだ。講師が話し終えた瞬間に質問ができる。疑問点を無くすことができるのだ。質問力はコミュニケーション力の中核である。 先生が板書したこと以外にノートを取ることはこのための素晴らしい練習になる。
中学生、高校生のみなさん、ぜひチャレンジしてみよう!