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受験生は不安なものです。

うつ状態の生徒に対する指導法は、ぼくも悩みながら努力中です。

自分の限界に挑戦するといった、心が全く健康な人を対象とする受験指南書は極めて多い。こうした生徒の指導は、我々にとっても経験豊富で自信がある。一方、がんばりたくてもがんばれない、不安ばっかりが大きくて、勉強が手に付かないと言った人も少なくない。一時的なら、かなりの受験生が経験することだろう。

そうではなくて、はっきり「うつ状態」または「うつ病」の場合は、医者にかからなければならないが、一時的スランプは、我々教師の役割だ。「うつ」や「対人恐怖」と、単なるスランプとの境界線上の生徒を指導することは、ぼくらにとって困難な問題である。

サポート校「桃李国際高等学院」をこの今年の4月開校して、我々教師も多くのことを学んだ。今も悩みながら試行錯誤を続けている。

たとえ、小学校4年くらいから中学3年間全く不登校の生徒であっても、当サポート校へ入学してからは皆出席を続ける生徒がほとんどである。これが普通である。しかし、当校へ入学後もやはり通学が困難な生徒もいないわけではない。こうした生徒が一人でもいることが、ぼくにとって大きな心配事なのだ。

こうした不登校の生徒に対する接し方についてたくさんの本で猛勉強した。しかし、いくら本をたくさん読んで勉強してもしっくりこないのだ。心療内科や、心理療法士など専門家の意見を色々調べてみると、その対処法は全く一貫性がないからだ。接し方についてのアドバイスは、先生ごとにばらばらである。確かにそうした不登校気味の生徒は、1クラスに一人か二人はいて、そうした生徒達の状況が千差万別だから、対処法に一貫性がないのも仕方ないことかも知れない。

ある先生は、「いずれ出席できるようになるから、それまで放っておけ」という先生から、「強引にでも学校へ連れてこさせよ。そうすればやがて自分で登校できるようになるよ」といった意見まで。両極端なアドバイスがそろっているのだ。

登校できないという場合、一番苦しんでいるのは生徒自身である。こうした生徒は、すぐに極端な結論を出そうとする傾向がある。「登校できないから、すぐに退学したい」などだ。ご家族もたいへんだ。我々も誠心誠意、こうした生徒の力になるよう努力する以外にない。

 

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2011年09月08日 20:11に投稿されたエントリーのページです。

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