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中入試から医療看護系大学小論文に出題される

河合隼雄先生のエッセイを読もう!(2)

「友達を作る」という表現について、自分を変えることなく、一方的に相手に期待するという気持ちがふくまれていることを、私はこれまで感じ取ることはほとんどなかった。しかし、その点を除いて課題文筆者が言いたい趣旨は私にはよく分かる。筆者は茶筒に例えているが、私は「相手は自分の鏡」と聞いたことがある。そしてそのように思って人とつきあうようにしている。自分が相手に好意を持てば、その気持ちはきっと相手に伝染していくに違いないからだ。

私が友達になりたいと思うときは、まず意識的に笑顔を保つように努力している。もう一つ自分のことを、失敗談を含めてかなりあからさまに話すようにしている。しかし、一方で私は友達になった後は、必要以上に自分の感情を殺すことなくつきあえばよいと思っている。腹が立ったらたったら、そのようにものを言えばよいと考えている。友達になるためには、よく分かるように詳しく自分から話そうとする姿勢が大切だと考えている。

ここまでが答案例である。自分の答案例に十分自信がある場合と、やや自信がない場合があるが、これは後者である。

この「こころの処方箋」という本には、「ものごとは努力によって解決しない」とか「理解ある親を持つ子はたまらない」など、常識に反するようなタイトルのエッセイが並んでいる。僕らが常識だと思っていることも、別の視点から見てみると、本当の真実が見えるということを述べている。河合先生の著書は、中入試から大学入試までテキストとして採用されていて受験にも役立ち、本当に心の糧になるすばらしいエッセイだ。小中高生のみなさん、ぜひ読んで下さい。

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2011年09月07日 19:50に投稿されたエントリーのページです。

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