読書のすすめという文章やお話はみなさんも見聞きすると思います。しかし、読書がみなさんの「義務」だということは、聞いたことがないのではないでしょうか。読書はみなさんにとって絶対必要な作業です。
しかし、私が読書というのは、漫画や、雑誌や週刊誌などのほとんど全く読むのに精神的努力が必要でないものは含みません。
最近は読書離れ、活字離れとといわれます。「漫画さえ読まない」という話もあります。大学生を対象にした読書に関するアンケートによりますと、写真紙や雑誌、推理小説やファンタジーのような容易に楽しめる本しか読んだことのない人が非常に多いという結果が普通だそうです。
また、ブックオフのような中古の書店へ行きますと、コミックの多さに驚きます。大変残念に思います
目標をつくって読書をしましょう。私が以下のような読書を勧めます。
岩波文庫や新潮文庫では、ぜひ読むべき本として100冊の本が選ばれています。その中から、まず20冊を読もう!
ヴェニスの商人 / シェイクスピア 我輩は猫である / 夏目漱石 ハムレット / シェイクスピア フランクリン自伝 / 松本慎一・西川正身訳 ソクラテスの弁明・クリトン / プラトン 罪と罰 / ドストエーフスキイ 富岳百景・走れメロス / 太宰治作 ジャン・クリストフ / ロマン・ローラン
など、絶対読むべき名作ばかりです。一冊がかなり長いものもあります。時間がかかりそうで尻込みしそうになります。しかし、受験を控えた忙しいときこそ、寸暇を惜しんで読書をすべきです。そんなときの方が、心の平安を保ちバランスを維持するのに読書がどうしても必要だと思います。
2 新書は知識の宝庫です。
気に入ったものをまず10冊読もう!
新書を読むと「要約力」がつきます。要約力は試験で最も大切な技です。
新書は、もっとも簡潔にまとめられています。インターネットで得られる情報はきわめてめて有効ですが断片的です。体系的な知識を得るためには新書を読むのが最適です。 私は、小論文の添削指導を行っていますが、要約の仕方や、文章の書き方を学んだのは主に、中公新書の「「超」文章法」野口悠紀夫著や、「理科系の作文技術」木下是雄著などからです。
私はまた理科系の数学や物理が好きなので、特に講談社のブルーバックスの理系の本は、中学生のころからワクワクしながら読んできました。最近でももっと頻繁にたくさん読んでいます。ぼくの一番の楽しみといっても言い過ぎではありません。「クオーク」南部陽一郎著、「熱とは何だろう」竹内薫、「高校数学で分かるマックスウエルの方程式」竹内淳著などです。ぼく一番楽しみに読んでいる本は、ブルーバックスかも知れません。